薬局開業

理想の開業案件を設定するコツ・解説編①

薬局開業案件解説①
クスリ
クスリ
みなさん、おはこんばんちは!クスリです。

今日は、前回の引き続きで理想の条件の設定の仕方の解説をしていきますね。↓ 前回記事を見てない方はチェック

薬局開業で最初にすること
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さっそくですが、各項目を詳しく見ていきましょう。

譲渡形式

薬局のM&Aをする場合、大きくわけて2種類の方法があります。それぞれの形式をザックリ説明します。

1:事業譲渡とは

主に個人が薬局を買う場合は事業譲渡が多いです。株式会社を自分で作ります。自分の会社が、「薬局1店舗」の事業を譲渡させてもらいます。※株式会社じゃなくても個人事業でもいいですよ。詳細はまた別記事で書きます。

売る会社は他の店舗を継続して運営する場合もあるし、別事業を継続する場合もあります。まぁ難しいことはおいといて、薬局1店舗だけ切り離すというイメージでいいと思います。

メリット:まっさらの状態で自分の会社を初めますので、自分で起業した感じがする。会社に対する愛が芽生える。(←すごく大事)

デメリット:会社設立からM&Aから薬局開設手続きまで超絶面倒くさい。

2:株式譲渡とは

主に既存の会社(チェーン薬局)が、数店舗経営している会社の株式を100%取得します。その買い取られた株主は、会社の経営権を無くします。あなたが、今まであった会社の代表取締役に就任します。いきなり既存会社の社長です。 超絶鬼出世。2階級特進どこじゃない。

メリット:実際に薬局を運営するまでがすごい楽。

デメリット:過去の負債や人員まで引き継がなきゃいけない。

事業譲渡と株式譲渡どちらがいい?

選べるなら事業譲渡をオススメします。過去に卸の取引を焦げ付かせた(支払いを滞納した)とか、医療機関とのトラブルとか(会社が変われば過去にトラブった医療機関も納得する)、駄目なスタッフとか引き継ぎたくないからです。雇用条件の変更も難しいです。

過去の負債(トラブル)って全てを把握できるわけじゃないんですよ。こういうのって、後々トラブルになるんですよねー

立地

これは優良案件が出たら、引っ越せますか?ということです。
家をローンで買ってしまった人もいると思います。
また、引っ越すならどこまで許容できますか?
ここは人それぞれのご家庭の事情やライフスタイルがあると思います。

私は登山やキャンプなどアウトドアが好きだったり、
田舎暮らしに憧れていたので地方転居全然余裕でした。
むしろ田舎のほうが店舗賃料を安く抑えられる

当然ながら、どこでも転居できる人が開業の近道です。
案件を全国から選べますからね。

場所にすごくこだわっていたら、いつまでも独立開業できないですよ
もしくは場所以外を大きく妥協することになります。

病院規模

病院か診療所(クリニック)かのどちらかを選びます。
病院ならリスクを多少コントロールできますね。
んー好みになりますが、できるなら病院がいいですかね?

1:診療所(クリニック)

まず、個人のクリニックの門前は開業医にほぼ全てを依存します。
だいたいの薬局はクリニックの門前かと思います。
病院の門前薬局は金にモノを言わせた大手が出店しまくってますからね。
実際経験した話なんですが、開業医が大きな病気になってクリニックを1ヶ月以上締めました。患者が来ないので私は約1ヶ月間、薬局で遊んでましたけど笑
その医師は戻って診察ができたからよかったですが、無理だったらそのまま薬局が潰れてました。その隣り町の開業医も大病でクリニック閉鎖しました。大手薬局が出店してましが、撤退しましたね。

2:病院

ある程度の規模で院長以外の医師や診療科目がある前提でお話します。
まず、院長が病気で数ヶ月いなくなっても存続します。
処方せんも安定して薬局にきます。
また、院長が亡くなっても病院を閉鎖する可能性は少ないです。
ただし、デメリットとして週6日フル営業になるし、お盆も営業します。
年に数回休日当番で祝日も開けることになります。
なにかの災害時にも薬局の機能を期待されます。

開業医の年齢

40歳代が理想です。開業医として成功したい儲けたい気持ちがあって、患者を呼び込む努力をします。理想を掲げて診察もしますし、最新の薬や治療方針の勉強もしますし、MRの出入りも盛んです。

30年~35年近く薬局が継続的に経営できる可能性が大きいです。

60歳代になると、10年~15年くらいしか存続しません。守りの経営に入ってきます。すでに使い古された薬物治療で新鮮味がないです。儲けなくてもいいので頑張らず、処方枚数も減ってきます。

2代目や跡継ぎがいれば話は全然かわります。絶対に跡継ぎはチェックしましょう。男性か女性か、結婚や子供、どこの大学を出ているのか、どこで勤務しているのか、診療科目はなにか、取得可能なデータを全力でリサーチしましょう。

開業医の年齢が重要な理由

開業医の年齢は、薬局の営業権(のれん代)にダイレクトに影響を及ぼします。当然、若いほうが営業権は高くなります。70〜80歳だとほぼ営業権0円ですね。いつ閉院してもおかしくないので投資分を回収できない可能性が大きいです。
※営業権とは、その薬局が今まで積んできた信頼や立地条件などの権利

休日

年間どのくらい休みたいですか?お盆は?正月は?
結局これもクリニック次第になりますが大事なことです。
事前に調べれば簡単にわかることなので、リサーチしましょう。

注意が1点だけ。

クリニックの営業日なんて簡単に変わります
私がマネージャーしてた時の経験なのですが、クリニックが儲からないので土曜日を午後まで診察するようになって、さらに日曜日の午前中まで診察するようになりました。そして日曜日の午前に患者をさばけないんので、日曜日の夕方17時まで患者がくる始末。当然、お盆も休みません。クリニックは7月下旬に5日くらい休みます。さすがに正月三が日は休んでましたけどね。

そうです、逆張りをしたのです。他の病院がやっていない日に開局する、という。もうね、クリニックの苦肉の策。開業して間もなくで借金が多かったんですよ。こういった事例もあるので、現在の診療日がそのまま継続するとは限りません

科目、処方せん枚数、処方せん単価、調剤売上、技術料

これらに関しては過去記事を参照してください。

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各種加算

地域医療体制加算、後発加算、在宅や施設調剤
これらはに重要視しなくてもいいです。
自分の頑張りでどうにかなるので、あったらいいな、くらいで。
施設調剤やりたければ、自分で営業しましょう!

まとめ

今回は以上になります。ちょっと長くなりましたね。
どうですか?前回の条件を設定できそうですか?

・事業譲渡がおすすめ
・田舎での開業も視野に入れれば、開業案件の数が多くなる
・できれば病院のほうがリスクコントロールしやすい
・開業医の年齢は40歳代がおすすめ
・クリニックの休日は簡単に変わる

↓後半はまた次回に解説していきます。じゃあね!

薬局開業案件解説その②
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