薬局開業

薬局の開業資金は300万!?

300万で薬局開業
クスリ
クスリ
みなさん、おはこんばんちは!クスリです。

今回は薬局の開業資金について書きたいと思います。
みなさん、どのくらいの資金で”開業”できると思います?

答え:300万

意外でしたか?でもそんなものですよ。
プリウス1台買うつもりで”開業”できます。
※あ、薬局は300万で買えませんよ

薬局開業に必要な資金

今回のケースは新規に薬局を開業するのではなく、M&Aしたケースで解説していきます。薬局を開業するのに必要な金額は主に以下の5つです。

・営業権
・紹介手数料
・医薬品在庫金額
・固定資産
・運転資金

この合計金額が薬局を開業するのに必要な金額になります。
この5つについて説明していきます。

営業権

これは暖簾代(のれん代)とも言います。今までの患者、ブランド、立地などを引き継ぐ権利を買い取るということで理解しといてください。これは営業利益(総売上-販売管理費)の2年〜3年分くらいです。もちろん、優良物件は5年分で売られる場合もありますし、もっと高い値段で買い取る中規模チェーンもあるでしょう。
だいぶ昔はもっと高い値段(10年とか)で売買されていたんですが、厳しくなる調剤報酬改定で10年先もの利益がわからなくなり、2年先くらいの利益しか見通しがきかなくなったので、薬局の売値が下がってきたということです。逆を言えば、それだけ薬局が生き残るには厳しい時代になったということです。

首都圏で内科で1日平均処方せん枚数60枚くらいの薬局は、チェーン店がまだまだ高値で買い取っています。個人が競り合って勝てる相手ではないので、諦めしょう。その前に個人に紹介されません。なぜなら確実に高値で売れるからです。仲介業者はお付き合いのあるチェーン店に売りつけてしまいます。
地方にいっても、数店舗ドミナント展開している小規模薬局店が買い取っています。これも勝負にならないので諦めましょう。よほど運が良ければ、もしくは医師や薬剤師会の強いコネがあれば、安く手に入ることもないとは言い切れませんが。

紹介手数料

薬局のM&A専門に扱う紹介会社が数社あります。これらの会社は、あらゆる手法をつかって売り案件を集めます。そして、ネットや開業セミナー等で開業意欲のある薬剤師を集めます。そして、マッチングして成立したらM&Aの手続きを代行して開業までコンサルしてくれる会社です。この会社なんですが、胡散臭い会社も結構あるので注意が必要です。だいたい500万〜1000万くらいを目安にしてください。

私個人的な意見ですが、1000万以上は、ぼりすぎだと思います。会社設立や保健所申請や従業員の雇用の面倒まで全てやってくれるなら、まぁわからなくもないですが。そんな会社みたことありません。だいたい、コンサルといってもあんまりあてにしないほうがいいですよ。薬局のM&Aに特化しているのはわかりますが、じゃぁ実際に薬局立ち上げに特化しているかといったら、そういうわけじゃないですからね

医薬品在庫金額

これはそのままですね。基本は全部買い取りです。棚卸しして金額を出しますが、最低1年に1回は棚卸しているので、数年のデータ見ればどのくらいの在庫金額を買い取るのかわかります。細かいとこでいうと、期限が残り3ヶ月のものは買い取らないとか、薬価の15%引きで買い取るとか、これは仲介業者を通して両者で話あってください。

デッドストックが多くない場合は、医薬品在庫金額はそんなに気にしなくていいと思います。高くても売れれば(処方せんで出れば)問題ないわけですから。

案件にもよりますが、だいたい200万〜400万くらい見ておけばいいかと思います。

固定資産

レセコンや分包機や調剤棚やソファやエアコンや改装費などです。リースは契約継続か買取です。税理士ではないのであまり詳しくは説明できないのですが、減価償却してその時の価値(価格)で買取をします。これも案件によってまちまちです。

クスリ
クスリ
私の薬局では5万でした笑

運転資金

営業開始してから家賃、従業員給与、光熱費通信費、備品購入、医薬品購入費などの支払いをしないといけません。調剤報酬の1.5割程度は現金で入ってきます。これで医薬品購入費以外の支払いができれば運転資金のことはあまり考えなくて大丈夫です

医薬品購入費

一番大きいのは、医薬品購入費です。薬局の規模によりますが、個人が買える薬局では月に200万〜400万くらい医薬品を購入すると思います。この支払は、3ヶ月後に支払いをします。これをサイト3ヶ月と言います。社保や国保は2ヶ月後に支払いがされます。サイト2ヶ月です。

調剤報酬500万で医薬品購入が300万で例えます

・4月調剤報酬請求分の425万は、6月21日に支払いがされます。
 4月医薬品購入の300万は、7月末に支払いをします。
 → 支払いに問題はなし

・4月現金売上75万で医薬品購入費以外の支払いを5月末にします。
 → 支払いに問題はなし

※↓医薬品の共同購入サービスではサイト2ヶ月が多いです。

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万が一に備えて

とはいえ、現金売上だけで運転資金をまかなえない案件もあると思います。まかなえたとしても、予想外の出費があると思います。また、M&A時は医薬品を徹底して絞っていますの、開業して1ヶ月〜2ヶ月は医薬品購入費が多くなります。調剤報酬が入ってくる2ヶ月3週間分の各種支払いと、初回の医薬品支払いに対応できるように、だいたい100万〜200万程度は運転資金として準備しておくと精神的にゆとりができて良いでしょう。

開業資金まとめ

この5つを足すと、だいたい1500万〜2000万で開業するのがオーソドックスです。不動産買取案件なら1500万〜2000万上乗せするイメージで良いかと思います。

個人的に不動産買取がないのに3000万以上は、出せないかなぁと思います。投資分を回収するまでの時間がかかりすぎるからです。

クスリ
クスリ
クスリの案件ですが、ぶっちゃけ1500万以下です。超激安案件でした。田舎なので笑

 

で、なんで300万で開業できるの?

じゃぁなんで300万で開業できるのかというと、開業資金を借りるからです。借り入れ先として主に、銀行・信金・金融公庫の3つになります。

開業資金を借りれる条件

・300万を自力でためている
(親から贈与されたとか宝くじが当たったとかではない)

・まともな人生を送ってる
(クレカ滞納や消費者金融から借り入れがない)

・調剤薬局の薬剤師としてある程度働いている
(管理薬剤師の経験があればなお良い)

・利益のでる案件
(当然、利益が出ないとこに融資はされません)

以上の4つに当てはまる人なら問題なく借りれます。1つの金融機関から満額融資されなくとも、複数の金融機関から借り入れをすればよいのです。2000万程度なら借り入れできます。

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自己資金0円じゃ駄目?

答え:駄目です。

さすがに、駄目です。だいぶ昔、有限会社は300万の資本金で設立できました。株式会社は1000万の資本金で設立できました。今は株式会社は資本金1円から設立できますが、昔は300万が会社としての信用の最低ラインでした。

金融公庫の新創業融資制度には創業資金の10分の1以上の自己資金があることが融資要件となっております。1/10というと200万が最低ですね

こういったことから、300万は自己資金として用意しておいたほうがいいです。あとは優良案件であれば、それを事業計画書に落とし込んで融資を申し込むだけです。

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まず、開業資金は借りられますので融資実行されなかったらどうしよう、と悩まないほうがいいです。それより、優良案件を見つけるほうがはるかに重要です。

まとめ

お金の問題で開業できないというのは、どの業種で起業する場合でも言い訳です。利益が出るビジネスなら融資や投資する人が絶対にいるからです。儲け話が好きな人は、あなたが儲けたお金から金利をいただきたくて仕方がないのです。

飲食やアパレルに比べれば既存薬局なんて利益が確定していますから、貸さないわけがないのです。事業計画がお粗末な場合は、アドバイスまでしてくれて、お金を貸してくれます。

もし融資が断られたら、それは利益が出ない案件か経験がなく経営ができないと判断されたからです。

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