薬局開業

理想の開業案件を設定するコツ・解説編②

薬局開業案件解説その②
クスリ
クスリ
みなさん、おはこんばんちは!クスリです。

今回も解説編②ということで、前回の引き続きで書いていきたいと思います。↓前回記事はこちらからどうぞ

薬局開業案件解説①
理想の開業案件を設定するコツ・解説編①薬剤師が薬局を開業すると決めたら理想の開業案件を設定していきます。1つ1つ設定を解説していきます。これから薬局開業しようとしている方は参考にしてください。...

店舗

店舗の形態は大きく分けて2種類あります。それぞれメリットデメリットがあるのでよく検討が必要です。

1:賃貸

賃貸物件は店舗を借ります。ビルの一室だったり、戸建てまるごとだったり。毎月大家さんに家賃を支払います。借りる場合に、保証金が家賃の10ヶ月分必要だったり、事業譲渡の場合は契約の引き継ぎを行う必要があります。

メリット:クリニックが閉鎖した場合に薬局も潰れることになるのですが、賃貸なので負債を抱えるリスクが少ない。初期費用が抑えられる。

デメリット:大家さんが貸してくれないと営業そのものができない。原状回復や敷金返還請求権などの権利譲渡をしないと後々トラブルにつながる。

2:不動産買取

店舗を買取します。土地建物全部か建物だけなど色々な形がありますが、前オーナーが家賃収入もいらないから買い取ってくれ、という案件になります。買い手がなかなか見つからないと、相談して賃貸でも良いってことも場合によってはあります。

メリット: 家賃がかからないので、営業利益が大きくなる。好きに改装ができる。自分の城を持った感じがする。

デメリット:初期費用が大きくかかるので2000万くらいは上乗せで考えましょう。クリニックが移動したり潰れたりしたら、臨機応変な対応がとれません。

どっちがいいか?

おすすめは賃貸です。最初の1店舗目はリスクを抑えて開業するのがセオリーです。なにがあるかわかりません。

クスリ
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実際私はクリニックが移動した事例に直面したことがあります

レセコン

レセコンのメーカーとかこだわりありますか?今勤務しているレセコンが使い慣れているなら、そのレセコンを絶対に導入するべきです。開業すると入力もレセプト申請も最初は自分がやるこになります。自分で使い方がわからないレセコンだと従業員も教育できません。
案件を紹介されたら、レセコンの機種を確認しましょう。

私は勤務時代からPHCのファーネスを利用していました。ファーネスは大手調剤薬局の何社かが導入しているレセコンなので安心して使い続けられます。M&Aした店舗はファーネスだったのですが、バージョンが古かったので新しく買い替えました。といっても、リースですが。親機1台と子機ノートパソコンの2台で220万くらいです。マイナーなレセコンや安いレセコンだとレセプトの申請が面倒くさかったり、バージョンアップが遅かったりしますので注意してください。高くても良いものを使いましょう。絶対に後悔しません。

※リースとは分割払いみたいなものです。だいたい5年で契約します。保守やソフト使用料込で月4万くらいと考えてください。5年後に買い取るか再リースするかまた検討します。開業資金に余裕がある人は最初から買ってもいいですが、だいたい皆さんリースです。

電子薬歴

今どき紙薬歴の店舗ってあるんですよ。本当にビックリです。経営者が設備投資を惜しんでいるんですよね。まぁそういう会社だからM&Aされるんですが苦笑。電子薬歴も使い慣れたものを導入するのをおすすめします。私がM&Aした店舗は紙薬歴だったので、勤務時代に使用していた電子薬歴を導入しました。レセコンと一体型のものです。ファーネスEX3ですね。一体型ではなく、電子薬歴に特化したソフトも実際に代理店でいじらせてもらいましたが、高機能すぎていらないかな、という結論にいたりました。ちょっと高いしね汗

案件紹介されたら、電子薬歴も確認しましょう。
紙薬歴だったら、頑張ってください。私は頑張りました笑
全患者新患アンケ、薬歴入力、過去薬歴参照、マジでしんどい。

クスリ
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紙薬歴だからって案件を候補から外すのは損なのでやめましょう。一時的な労力の負担だけで優良物件を候補から外すのはもったいないです。

分包機

分包機は完動品なのか確認しましょう。特に施設調剤を持っている場合。買い換える必要がある場合、新品で200万〜くらいかかります。中古だったら50万くらいでとりあえず動くもの買えます。私がM&Aした店舗は、不調な時がたまにあるので、動かなくなったら200万かーというビクビクした環境で仕事してます。まぁこれもリース組めば月々安く使えるんですけどね。

リース代

レセコン新品、分包機新品、業務用プリンター複合機新品の案件でラッキー!って思ったらリース代がめちゃ高かった、ていうことにならないように。特に新規案件で薬局開業して、薬剤師がすぐ辞めちゃって田舎なので薬剤師がこなくて売りに出された案件などがこれ。どうせ高額なリース支払うなら、自分好みのレセコンや分包機入れたくないですか?
案件紹介されたら必ずリースが毎月いくらで何年残っているかなど調べてください。毎月の固定費が低いにこしたことありません。リース契約も引き継ぐのが原則です。

ライバル店舗

近くにライバル店舗があったら、その店舗に負けたから売りに出されているかもしれません。近くの薬局はグーグルマップを使えば簡単に調べられるので調べましょう。現代ではネットでその薬局の処方枚数や規模や人員構成などおおよそ調べられます。そして必ず現地調査もしましょう。立地なのか、動線なのか、サービスなのか、医療機関ともめて誘導しているのか等です。

仮に負けていなくても競合する相手はいずれ驚異になるかもしれない存在です。近くにライバル店舗はないにこしたことありません。私は半径300m圏内に薬局がないのを条件にしていました。300m(4分)歩いて他の薬局にいくのはよほどのことだと思うからです。

ライバル医院

病院やクリニックもライバルの問題を抱えています。病院が開業する場合、商圏といってこのエリアにはどのくらいの潜在顧客がいるのかをコンサルタントと一緒に調査して開業します。医師も闇雲に開業しているわけではないのです。

薬局が売られる場合、病院がライバル競争に負けて患者が奪われて、結果薬局に患者がこなくなって売られるケースもあります。標榜している科目がわかったら、近くに同じ科目の病院やクリニックを調査しましょう。

人員

自分の薬局の理想的な人員配置を考えましょう。

薬剤師1名でさばける規模ですか?
事務は正社員が必要ですか?
パートで十分ですか?
奥さん(夫)は薬剤師・医療事務として働きますか?
雇用は引き継ぎたいですか?

これによって人件費が大きく変わります。
人員構成を決めたら、年間の人件費を計算しましょう。
福利厚生費として15%上乗せするのを忘れずに。
※福利厚生費は会社が負担する従業員の社会保険や厚生年金などです

人員構成は案件や状況によって変わりますが、色々なパターンを想定しておきましょう。

クスリ
クスリ
奥さん(夫)は信頼できる心強い見方です。
クリニックでも夫婦で開業している方結構いました。

まとめ

2回にわたって解説してきましたが、いかがでしたか?なんとなくのイメージがはっきりと形になってきたでしょうか?

このように条件を先に決めてしまえば、案件で目移りしたり無駄に悩んだりしません。優良案件だと思ったら、あなた以外も優良だと思って間違いないです。スピーディーな判断が必要とされる場合もあるので、予め条件を設定しておいたほうが良いです。

譲れない項目をしっかりと決めましょう。
それ以外は、妥協していきましょう。